生体肝移植 ドナー 備忘録

生体肝移植のドナーになった新人看護師の備忘録。Twitterもやってます cherinko@生体肝移植ドナー https://mobile.twitter.com/donor_openurse

術後7日 傷と対面 あと愚痴

体感としてはやっと1週間か!という感覚。元気になりだすと時間が過ぎるのが遅く感じられます

 

今日は採血やらCTやら残りの肝臓の機能や大きさの検査をしました

採血の値は、一般的に肝機能の指標になるASTもALTも基準値よりまだ高いけど術後から徐々に低くなってきているし順調!※AST ALTが高い状態は肝機能が障害されている状態。私の場合、手術で肝臓たくさんなくなったのでその影響をこの項目でみます。詳しくは調べてみてください!(ごめんなさい!)

 

CTでもなんとも問題ないようで本当に無事に術後経過できてます。

手術を侵襲少なく、短時間で上手にやってくださった先生方のおかげです…ありがたいなぁ

 

そして今日の回診まであの手この手で傷を直接見ずにきてたのですが…そろそろ意を決して先生たちと見ることしまして。

見ました

 

ハッ、初めてチラ見してしまった時より綺麗に感じる…!(そりゃお風呂はいったからな!

あと、傷が伸びないように今皮膚を余分に引っ張ってこんもりとさせ、糸で仮止めして下さっているのですが、そのこんもりも初チラ見よりなんか小さい気がする…!と思ったら

 

正直少しホッとしました……

 

散々ショックを受ける心の準備をしてきたというのもあるとは思いますが笑

ひとまず、思っていたより綺麗だったお腹に安心しました…

 

術前から、あんまり私が傷に対して不安な姿を見せていたものだから、先生や看護師さんたちみんなが術後の傷についていろいろと配慮をしてくださってたんですね。

執刀医の先生は傷が残りにくいような縫い方で丁寧に時間をかけてやってくださって…

担当の看護師さんは、傷がなるべく跡に残らないようにする最新の保護テープ?を術前から見つけて準備してくださっていて……

全力で私の不安な気持ちを払拭してくれようとするチームでの姿勢に、すごく心を救われました。抜糸を終えたら、あのテープでの保護もやってかねば!

 

 

そしてその頃レシピエントの方はというと。

 

こちらもすこぶる順調なんです!まだもう大丈夫!と判断するには早急すぎますが、ドレーンやバルーンも、一般的な経過に比べて早く抜け、肝臓の数値もとても良くて。

本当にみなさんに感謝しかないなぁと。

それから私の肝臓が凄く綺麗だったからだねきっと!笑笑 先生たちからも凄く褒められました(照

 

レシピエントはこれから、移植の拒絶反応と一生付き合っていくことになります。

移植後数日の間は、この拒絶反応が見られないのですが、移植された肝臓が目を覚まし、「ハッ、今までと違う環境にいる!泣」と気付いてからはずっと続きます。

入院中に免疫抑制剤の内服を調整し、退院後も定期的に肝臓の検査をしたり、生活する環境や食材などにも、細かい配慮をする必要があるようです。身体障害者手帳も申請していたし、レシピエントは「これから」って感じなんだなぁと思いました。

 

*******

 

あとこれは今日の気づき。(愚痴)

医療職たるもの、血管を正しく取れるようになりたいと思った………………

 

正直手術部勤務だと、麻酔科の先生がルートを取ってくださるので自分でやることがほぼゼロ

それでも今回の入院で、ちゃんと正しく痛み少なく取れるようにならないといけないなと思いました。

 

私の血管はかなり見えづらいようで、失敗されるの慣れっこだったんです。いや、ほんとに私の血管が悪いと思うし。と思っていた

しかし入院して、それが毎日とかになってくると

む、むりだーーーーーー😭😭😭

だんだん注射されるの怖くなってきたりして、今日の造影剤使ったCTのときも、採血より太い針で失敗され、白目向いて耐えてました

 

私の血管が悪い!悪いんだけど

採血でも点滴でも造影剤でも、患者さんは確実に「痛い」思いをしているわけです。医療者側の視点では毎日何人も見る中の1人が、ちょっと血管取りづらい人だった、程度に感じてしまうかもしれないけど、それは積み重なって患者さんの苦痛に、ひいては針への恐怖に繋がりますのです(言い過ぎ

 

はぁ、人のこと言えないけどちゃんと解剖とか勉強して見えづらい人にもちゃんと一発で決められる看護師にならなければいけないと思った…おやすみ…(実際は寝落ち)